犬山祭り2018すごく良かった。



世界が注目するからくり人形師の九代目玉屋庄兵衛(たまやしょうべい)さんに会いたくて、お祭り二日目の本楽祭へ行ってきました。
犬山城下に到着すると沢山の人たちが見守る中で、からくり人形の車山(やま)が針綱神社へ向かって「からくり奉納」を始めるタイミングでした。
車山(やま)は三層構造で出来ていて、最上部のからくり人形がある上山(うわやま)、からくり人形を操る操業部の中山(なかやま)、お囃子担当の子ども達が座る下山(したやま)で構成されています。どの車山も個性的でとても豪華でした。
犬山城下で針綱神社に向かってからくり奉納
犬山祭りは寛永12年(1635年)から始まり今年(2018年)で384回目だそうです。車山(やま)を展示したり保管する施設は市が担うと思うんだけど、車山そのものは町内ごとで装飾や修理して維持しているそうです。いっぱいお金もかかるだろうし町民みんなが協力しないと出来ない事を400年近く続けているってすごいなあと思いました。

針綱神社に向かってからくり奉納

九代目玉屋庄兵衛さんの工房を訪ねるとテレビ局の取材中でした。犬山祭り保存会長の石田芳弘さん(元犬山市長)の粋なはからいで、わたしが同行した漆塗師武藤久由さんも取材に飛び入り参加。庄兵衛さんに会えただけでなく「漆だけでつくった漆器 thin(しん)」のお話まで聞いてもらえてラッキーでした。

玉屋庄兵衛さん、犬山祭り保存会長石田芳弘さん、漆塗師武藤久由さん

犬山祭りの「からくり人形」は有名ですが、犬山祭り保存会長おすすめの「夜車山曳きだし」の光景はまるで宮崎駿監督のアニメのワンシーン!せまい城下町に突然いくつもの巨大な車山が出現し、ものすごく幻想的でした。
ジブリ作品に出てきそうな夜車山(よやま)の風景
夜車山(よやま)には365個の提灯にロウソクの火が灯される
そして何より驚いたのが、夜車山(よやま)の「どんでん」。365個の提灯にロウソクで灯をともした車山が、ゴゴゴゴっと地響きをたてながら狭い道路をS字状や直角に方向転換します。担い手の〝てこ〟さん達が車山の片方を担ぎ上げて強引に横向きにします。かなり斜めに傾くので、その勢いで揺れた拍子にロウソクの火で提灯が燃えることがあるそうです。実際にわたしが見ているときにも2〜3個燃えてました。w でもあっと間に手際よく消され新しい提灯に取り替えられ、町の人に聞いたら「よくあるから慣れとるわ」と笑ってました。犬山はモンキーパークや明治村にしか行ったことがなかったですが、日本最古の天守閣を持つという国宝犬山城や、昔々を再現した電柱や電線のない城下町をふらりと歩きに来ようと思います。想像しただけでテンションがあがります。犬山祭りを通じてもっと犬山が知りたくなりました。

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